2020年3月31日火曜日

コロナの時代のBIM

コロナの時代のBIM

今では別世界の事のように見えますが、ついこの間まで、2020年を東京オリンピックの年として覚えるだろうと思っていました。しかし今年はコロナウイルスによるパンデミックの年として記憶に残る事となります…
これは非常に悲しいことですが、私たちは可能な限りこの状況に対処する必要があります。
GRAPHISOFTのような中規模ソフトウェア会社はこの状況で何ができるでしょうか?この混乱期にお客さま、パートナー、および自社の従業員を支援するのと同時に、この危機が終わった後、比較的軽傷で我々のミッションを続けることができるでしょうか。

何よりもまず必要なことは、人を守ることです。現状では、人が集まるイベントや対面研修を継続することは無責任であるため、集客を必要とするすべての活動を一時的に停止することとしました。その一環として、私は悲しいことに6月に予定されていた2回目のUSERFESTイベントを延期して再スケジュールすることを決定しました(正確なタイミングは後ほど決定します)。多くの方にご迷惑をおかけすることは承知しておりますが、こうした動きが命を救うことにつながることと考えていますので、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。 既にGRAPHISOFTでも世界中でテレワークを開始しています。もしかしたらお気づきではないと思いますが、日本オフィスでも実施しました。しかしながら、この状況下でもカスタマーサービスの観点からは通常業務と比べて変化はなく、完全な形で業務を続けています。

次に、このような状況下でお客さまが当社のテクノロジーを継続して使用できるように準備しました。多くの企業が在宅勤務に切り替えるにつれて、私たちは自宅からARCHICADを継続して使用できるように全力を尽くします。シングルライセンスキを使用する場合は問題ありませんが、企業サーバーでネットワークライセンスを使用する場合は、ライセンスにアクセスできない場合があります。そのような状況にあるお客さまには解決策をご提案しますので、お問合せください。
自宅でARCHICADを使用するには、ライセンスを取得することが最も基本的な条件ですが、テレワークの状況では他にも問題が発生する可能性があります。このような問題を解決するために、テレワークでBIMを使用するためのヒントと情報をヘルプセンターにて公開しました。これらのページは更新し続けていますので、定期的にアクセスしてください。
また、トレーニングを一時的に停止する事になっても、BIMスキルの向上が妨げられることはありません。通常VIPserviceのお客さまに限定してご提供させていただいている自己学習教材を、これから当面の間一般公開することにしました。
チームワーク機能はARCHICADの一つの大きな強みであり、今日のような場合、離れた場所からの協力を可能にする事において、特に重要な力になります。 BIMcloudの使用を支援するために、私たちのパートナーである株式会社エスエスアイ・ラボ様が、独自のサーバーをセットアップできない、またはセットアップしたくないお客さまにもBIMcloudへアクセスできるようにサービスを提供していますのでご確認ください。

最後に、ウイルスの状況は日々変化しているため、迅速に対応する必要であり、また通常1週間または1か月かかるような決定を、数時間のうちに行う必要があります。速く行動すれば、より多くのことができますが、それに伴う間違いの可能性は確かに高くなります。しかし、これは私たちがとるべき計算上のリスクであり、ご理解いただけると幸いです。また、私たちがみなさまにご協力できることがありましたら、是非お知らせください。どのようなご提案にもオープンであり、ARCHICADコミュニティと協力して、みなさまがこのような時代に仕事を継続できるようお手伝いいたます。

GRAPHISOFTの新型コロナウイルス感染症の拡大防止への取り組みの詳細については、こちら(https://www.graphisoft.co.jp/info/about-corona.html)をご覧ください

Bence Kovacs