恒例の年初のセールスカンファレンスが行われたブダペストから戻ってきました。会議ではとても興奮しました。グラフィソフトに復帰してから初であり、各国のグラフィソフト社支店の代表に会える機会となりました。お互いに話し合うこと、学ぶことがたくさんありました。会議では、弊社代表のビクター・バルコニーが「グラフィソフトの状況」について発表しました。弊社は公開会社の一部であるため明確な数字は開示できませんが、世界の経済危機にも関わらず弊社の業績は予想を上回り、財務的にも健全な状態にあることはお伝えしておきます。
90年代に、私が最初にグラフィソフトジャパンを経営していた頃、日本の顧客に重要と考える新機能の作成を開発チームへ要請する事が社内での評判となっていました。開発チームの苦労を少しでも埋め合わせするため、ハンガリーへ戻る機会にはいつもウィスキー(勿論モルトです)を開発チームへのおみやげとし、お礼をしていました。今回はこの習慣を再び始めることができるようになり、お礼する理由もありました。開発チームは非常な速さで新しいSolo版を作成しました。実を言うとこの製品は去年の開発スケジュールには全く入っていなかったので、2月1日にリリースしたいという意向を伝えた時点では私自身も半信半疑でいたのですが、最初の「交渉」としては良いだろうという程度に考えていました。しかし、驚いたことに希望通り完成し、プロジェクト関係者と会った際にグラフィソフトジャパン社員一同からの感謝の気持ちを伝えました。
ただし、ウィスキーを飲むために集まったわけではなく(約15人でウィスキーを分けました)、それ以上に日本での戦略や計画について興味を示しました。通常ソフトウェア開発者というのは会社の営業活動には興味を持たないものです。しかし、グラフィソフト開発チームの離職率が他社に比べて小さいせいか、開発チームは「子供」が市場でどのような反応を得ているか、製品開発に費やされた膨大な努力に見合った結果があるか知りたがるわけです。私は日本の計画について伝え、次にハンガリーに戻る際には(恐らく4月)またウィスキーを持って帰ることを約束しました。何のお礼でしょうか?すみません、それはまだ秘密です。。。
ちなみにブダペストはどうだったかというと、はっきり言って「寒かった」です。日本の人は「ハンガリーは寒い所」と言いますが、私はそう思っていません。ハンガリー人は寒いと思わないのです(寒い国、というのはハンガリーより北のところです)。ただし今回は、暖かい東京から行ったので、確かに何か違うということを認めざるを得ませんでした。道には雪が積もり、気温はほとんど氷点下でした。地球温暖化の影響はブダペストにはまだきていないようです。。。
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