2010年10月14日木曜日

It's BLT-time again!

私は部屋に入ると、突然、年を感じました。部屋には25歳前後と思われる、若い人たちでいっぱいでした。そして、彼らの疲労を感じました。今夜は眠るのは数時間でも、もったいないというのが明らかでした。最新のコンピュータを除き、それはまさに私が通っていた古い東工大の研究室の締め切り前日のようでした。














しかし今、ここは研究室ではなく、BLTの二日目、大林組のSAFARI TOURチームの本部です。一年間はあっという間で、私たちはまた、この魅力的な技術祭りの真只中にいます。私は、設計チームのリーダーの一居さんに「なぜ『SAFARI TOUR』なのですか?」と尋ねました。すると彼は、「私たちはこれから地図に載っていない、まるでサバンナのような領域に向かうのです。まさに冒険だからです。」と答えました。














確かにその通りです SAFARI TOURチームは明らかに容易な方法を選んではいません。平面図でも壁はでこぼこしていて真っすぐな角度はほとんどなく、建物そのものも急勾配の坂に垂直方向に配置しています。スケッチするのは簡単ですが、モデルを作成するのは非常に難しいことです。 RhinocerosGrasshopperを使用してマスモデリングを作成し、その結果を3DS形式でArchiCADに下図として取り込み、詳細なBIMモデリングを作成します。

建物の一部は設計段階ですが、チームメンバーは既にBIMのモデリングに熱心に取り組んでいます。ArchiCADの「チームワーク」機能が共同作業を可能にしているので、作業も順調です。同時に、最先端の新技術(例えば、近々発売予定の生活産業研究所のArchiCAD上で実行できるADSBTおよびPALソフトウェアのベータ版)を使用してモデルの分析もしてます。また別の部屋ではエンジニアがIFCに変換されたファイルを基に、構造および設備設計に取り組んでいるようです。「OPEN BIM」は単なるコンセプト以上のものになっています!











SAFARI TOURはもちろん、勝利を望んでいます!」「しかし、結果はともかく、新しい技術や物事を成し遂げるための新しい方法を学ぶことだけでも素晴らしいことです」。確かに、それがBLTの素晴らしいところです。明確な目標があり、期限と熾烈な競争があり、しかしながら、リスクの少ない実験の場面なのです。結局のところ、最大の勝利はチームが後に実際のプロジェクトで経験を生かせるかどうかなのです。

2010年10月12日火曜日

ArchiCAD 13の裏話

再び誕生日パーティーです。本日、私たちは新しいバージョンのArchiCAD 14の誕生を祝っています!

ソフトウェアの寿命は、大変短いものです。ArchiCAD 13のリリースはたったの1年前ですが、私たちはすでにお別れを告げることとなりました。*1
13も、もちろん革新的なバージョンでしたが、新しく生まれ変わる時です。















ArchiCAD 13から14へのバージョンアップと共に、今日は13にまつわる裏話をお話しましょう。西洋では、「13」は不吉な数として考えられています。事実、13番を含む多くの不幸な出来事が起こっています。最も有名なのはアポロ13号の事故です。あるいはこの業界では良く知られているあるCADソフトウェアの13番目のリリースも悲惨だった事を覚えておられるかもしれません。

ArchiCAD 13のリリース前には、ブダペストでバージョンの名前についてどうするべきか、様々な議論がされていました。「13を飛ばして14にするべきでは?」、「例外として、とりあえず他の名前で呼んでみては?」、それとも、「一旦番号は辞めて、主流になっている年号スタイルにしてはどうか?(Windows'97のように)」…私たちはこの問題を、グラフィソフトにとっての不吉な数字というより、第一にお客様を非常に心配していました。もし万が一、お客様がこれを不吉と考え(結果として購入をためらうなら)、これはやはりグラフィソフトにとっても大問題なのです。















しかし、最終的には13という数字のままに決めました。私たちはそのようなリスクを恐れている会社ではないと考えています。結局のところ、私たちは常に危険と戦っているのです。ささいな事に恐れることはないのです...そして1年経った今、ArchiCAD 14 が13に取って代わり、それは良い決断だったと言って差し支えないでしょう。なぜなら、ArchiCAD 13は過去のバージョンの中で、最高の売れ行きを記録したからです(日本を含む全世界で)。この記録もそう長くは続かないと確信していますが...

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*1 もちろん引き続き、ArchiCAD 13と12もサポートして参ります(常に2バージョン前までのサポートを実施しています)。