2010年9月8日水曜日

原さんの思い出

原さんは行ってしまいました。

この文章が意味するのはドアを開けて、出張か休暇に行ったかのようですが、もう戻ってくることはなく空席だけが残ります。

最初に原さんにお会いした時、部屋に入ってきて大きな笑顔で若々しい自信をふりまいていました。そうです、実際若く、20歳近く年上にも関わらず、私よりも活動的で力強い方でした。この物理的そして精神的な力の組み合わせが彼のトレードマークでした。私がグラフィソフトジャパンを1999年に退社しても、安心出来る人に会社を引き継いでいただいたと感じていました。


8年間グラフィソフトジャパンの社長として勤務されていた間、東京やブタペストなど色々な場面で一緒に働く機会があり、原さんの仕事に、社員に、グラフィソフト社に対する献身と集中をいつも尊敬していました。ブタペストの社員も、原さんはこの仕事を遥か昔からしているように感じていました。ほとんどの社員の採用、現在の事務所の契約、多くの顧客とのつながりなど、現在のグラフィソフトジャパン社の大部分が原さんの偉業です。今でも原さんの努力の結果を刈り取っているだけのように感じる時もあります。とにかく原さんの思い出を残す最善の方法は、その仕事を継続することです。

最後に原さんにお会いしたのは数カ月前のことで、一緒に仕事の打ち合わせをしていました。打ち合わせ後、コーヒーを飲みながら次の予定について話していました。いつも通り楽観的で、心配事は次のテニストーナメントでは最終戦に残る可能性があるので、その準備でとても忙しい事ぐらいだ、と言っていました。残念ながらその予定が実現することはありません。原さんについて、色々ありますが1つ確かなことは、グラフィソフト社では負けたことがないテニスチャンピオンとして忘れられることはありません。

永遠に。

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