BD World Architecture (WA)のトップ100に唯一フィリピンからランクインされている、AIDEA社について、以前もこのブログでご紹介しましたが、3月9日に開催されたグラフィソフトパワーユーザーカンファレンス in 東京で、代表のアベラルド・「ジョジョ」・トレンティノ氏に素晴らしい講演をして頂き、先週、同社のマニラ本社へ訪問を実施し、非常に有意義な経験となりました。まず、私はマニラに1990年代に訪問したことがあるのですが、その頃から比べると、現在では東京のように高層ビルが立ち並び、全く別の場所となっており、大変驚きました。しかし、慢性的な交通渋滞や激しい貧富の差などは、当時とあまり変わっていませんでした。
ホスピタリティという面では、フィリピンは笑顔で溢れる国であり、また、私たちの訪問を非常にフレンドリーに迎えてくださいました。それに加え、今回の訪問でAIDEA社の取り組みやノウハウについてご説明頂いた、ジョジョ・トレンティノ氏のオープンな姿勢により、非常に貴重な経験をさせて頂きました。私自身、日本やその他様々な国の企業を訪問していますが、プロジェクトの最終結果としてお話頂くことはあっても、その方法や過程の詳細についてお話頂けることはめったにありません。企業としてノウハウを築いていくことはかなり時間とお金がかかることですので、簡単に公開することはできないというのは、当然でしょう。それにもかかわらず、ジョジョ・トレンティノ氏は、同社の技術の優位性を維持する重要なポイントを理解し、知識を隠すことにエネルギーを使うのではなく、常にノウハウの改善に全力を注ぐという姿勢であり、非常に新鮮でした。
そして、そのノウハウは素晴らしいものでした。フィリピンの一般的な企業は、高い技術力や統制された組織力などとは結びつかないことが多いのですが、今回のAIDEA社訪問により、こういった偏見を捨てなければならないと実感しました。今まで、AIDEA社程、BIMにおいて優れた組織体制を構築されている企業はほとんど見たことがありません。今後、同社の様々な取り組みについてこのブログでご紹介したいと思います。また、BIMはソフトウェアの性能だけではなく、使う人の能力やイマジネーションが重要であるということを再度実感し、ソフトウェアメーカーとして、大変貴重な経験となりました。
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