私がPechaKuchaNightを愛する理由は数多くありますが、その中でも、新しい人に出会えるということが一番です。毎回、必ず新しく面白い人に出会うのです。先月も例外ではありませんでした。しかし非常に驚いたのは、出会ったのが私たちの競合にあたる企業のエグゼクティブだったのです。共通の面識がある建築家の友人が、「彼がベンツェで、同じく日本のBIMの普及に忙しい人ですよ」と紹介してくれました。交流の場でしたので、名刺を取り出してビジネスライクに自己紹介をするよりも、握手をしながら名前を言いました。そのときに、冗談めかして「私は、ある競争他社で働いているんですよ」と言いました。すると、彼は「へぇ、競合会社があったんですね」と返しました。
ビジネスとして考えれば、市場にたった一社でいることはその会社にとって多くのメリットがあります。誰でも、競合することなく、日々クライアントからの要求を満たそうと奮起することなく、楽にビジネスすることを夢見ることがあるでしょう。市場を独占するということは、好きなように価格を設定できるということで、利益の多くを再び開発費に回す必要もなく、それほど努力せずに心地よく成長を楽しむことができるということです。
しかし、本当でしょうか?私はそう思いません。かつてGRAPHISOFTの創設者であるBojár氏から学んだことがあります。それは、競合することは良いことだということです。私たち自身をより強く、向上させ、毎日努力し続けなければならないということによって、お客様により良い製品が提供できるようになる、と。結局のところ、ビジネスはただ単に何かを買うためにお金を稼ぐためだけではなく、誇りに思えるものを作り上げることではないでしょうか。
私がその大物の人物に言いたかったのは、「そんな状況を変えようと必死なのですよ」ということでした。その後は、東京がいかに素晴らしい都市になったか、そして、もっと頻繁に来日するべきだったというようなことを好意的におしゃべりしました。次回に会うときは、より詳しい情報が知らされているのは間違いないでしょう...
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