BIMにおいて、 「穴ぼこ」のほとんどは2D図面の生成に関連しています。これは主に、2D図面の基準がBIMデータを考慮して作成されていなかった為、ロジックが根本的に異なり、そのためにアルゴリズムを絞るのは非常に複雑で困難です。しかし、製図基準はそのものとして存在し、当然、これに合わせなければなりません。しかし問題なのは、完成度を求めれば、そのために様々な「ワークアラウンド」を余儀なくさせられるのです。ワークアラウンドは以下の3つの理由で悪だと考えています。
まず一つ目に、学ぶのが難しいということです。明白というには程遠いやり方をいくつも覚えなくてはならないのです。そのような方法以前に、そもそもBIM自体がそれほど単純ではありません。そんなものが果たして必要なのでしょうか? 残念ながら必要なのです。なぜなら、そうしないと仕事が完成しないからです。
2つ目にソフトウェアを標準化するのが難しいことです。たいていの場合、ワークアラウンドは完璧ではありません。様々なデメリットも存在します。従って、どれが最適の方法であるかという確証がありません。結果として企業は(あるいは企業内のある人達は)、様々なソリューションを選び、ワークフローを標準化するのが難しくなり、通常のカリキュラムでトレーニングすることも難しくなります。
3つ目が最も重要です。ワークアラウンドはBIMモデルを台無しにしてしまいます。BIMモデルの自然なモデリングから様々な方向にそれると、数量が正しく計算されている唯一のBIMモデルが汚染され、確かなものではなくなっていくのです。正しい2D表現のために加筆するところから始まり、100%数量が信用できなければ、数量のために使うのを諦めるか、2つのBIMモデルを作成してどちらも維持するかのどちらかです。どちらの選択肢も良いものとは言えないでしょう。BIMモデルの費用対効果で考えても合理的とは言えず、多くの人がその為の価値を疑問に思うでしょう。
いくつかのワークアラウンドは、確固として確立されており、その誘惑(あるいはかなりのプレッシャーもあるでしょう)に耐えなければなりません。例えば、詳細が3Dで上手く表現できない為、簡単に編集できる2Dで解決してしまうことなどです。しかし、2Dで簡単に解決したように感じてしまうのですが、かつてのジレンマに再び陥ることになります。数量はどうなるのか?ということです。これが、私たちが簡単な解決である2Dのワークアラウンドを拒み、ArchiCADのワークフローを改善することにした理由です。BIMの根本的な価値である3Dに立ち戻ったのです。3Dで問題を解決できれば、どこで断面図を切っても問題なく、建物全体で解決できるということです。そして、数量計算のために別々のモデルを管理する必要はありません。BIMにおいて目新しいものではありませんが、私たちの開発者がArchiCAD 17で実現した細部のレベルを適用された人はいないでしょう。
結果として、ArchiCAD 17は1:50レベルには十分な2D図面、さらにはそれ以上をも生成できると確信しています(早期テストユーザーの方も含め、確認して頂いています)。ワークアラウンドを排除することによって、新しいBIMワークフローは、よりシンプルになり、より高速に、より効率的になります。話がうま過ぎると思いますか?是非、あなた自身の目でご覧になってはいかがしょうか。9月3日(火)東京と、9月6日(金)大阪にて、ArchiCAD 17の製品発表会にてお見せしたいと思います。 高速道路は舗装されています。旅を始めましょう!
http://www.graphisoft.co.jp/community/event/ArchiCAD17_conference_tokyo.html
Osaka
http://www.graphisoft.co.jp/community/event/ArchiCAD17_conference_osaka.html
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