1.シンガポールでのブレークスルー
これまで数回述べていますが、アジアにおいてARCHICADの普及を拡大するためには、シンガポールで強い存在感を示すことが大切だと思っています。シンガポールはASEAN諸国の「経済的な首都」だからです。2012年にオフィスを開設してから、強いチームづくりと、弊社製品をご愛顧いただけるお客様の数の増加に努めてきました。しかしいつも苦しい戦いを強いられてきており、「来るのが少し遅かったかな」と感じていました。シンガポールでは私たちは「標準の」BIMソフトウェアとして認識されていなかったからです。しかし状況は変わりました。BCA(Building & Construction Authority:シンガポールにおける国土交通省のような組織)が、ARCHICADの.plnファイルフォーマット(ならびにBIMx、「軽い」BIMデータ成果物と言われています)を建築確認申請の提出物として認可しました。シンガポールでは5,000㎡を超える建築物はBIMデータによる申請が必須となっています。これは私たちにとって、大きな一歩となりました。建築家はソフトウェアの選択肢が増え、彼ら自身のメリットのためにBIMアプリケーションを選ぶことができるようになったのです。これは私たちの活動を大きく後押ししてくれます!
ニュースリリース(英語)
2.Google Cardboard
私のことをご存知の方であれば、私がBIMxの大ファンだということもご存知かと思います。これは2011年、原点となるコンセプトが日本で考案されたことで「わが子」のような気持ちがあるのと同時に、この技術に大きな可能性を感じているからです。今年は、継続して提供している改善に加えて、2つの大きな変化がありました。1つ目は、無料版で2Dの機能が利用可能になったことです。BIMxの素晴らしい点は、3Dをきれいに速く見られることだけではありません(他のアプリでもこれは可能ですね)。2Dと3Dを組み合わせて利用できることや、プロパティ情報、ハイパーリンクなどの機能が、BIMxのデータがコンパクトなBIMデータといわれる理由です。現在、この機能は無料版(PRO版よりも多くの方にご利用いただいています)でもご利用になれます。これは簡単に使える、コンパクトなBIMビューワーがどなたでもご使用になれるということです!
2つ目は最近のことです。数週間前、 私たちはBIMxでのGoogle Cardboard機能の実装を発表しました。これによりVRでのウォークスルーが可能になり、これまで100万円以上したようなハードウェア/ソフトウェアシステムでしか体験できなかったことが、安価(1,500円ほど)に利用できるようになったのです。この2つの機能で、専門家以外の人にとってもBIMが身近に利用できる素晴らしいものとなりました。
ニュースリリース
3.会社紹介ビデオ
さて、これは楽しいことです。でも年末ですし、楽しい方がいいですよね?今年の初めに、GRAPHISOFT Italyは、彼らのオフィスやスタッフ、企業理念などを紹介する素敵な「イメージビデオ」を公開しました。こちらがそのビデオです。
GRAPHISOFT Italy 会社紹介ビデオ
これを、私たちも作ることはできないかと考え、本社で働く日本人、現在映像の学校で学んでいるHana Yamazakiに日本へ来てもらい、撮影を行いました。イタリア事務所のように美しいらせん階段はありませんが、私たちが持っているBIM、GRAPHISOFT、そして日本のお客様への使命を表現するためにベストを尽くしました。お気に召していただければ幸いです。お楽しみください!
グラフィソフトジャパン 会社紹介ビデオ
最後に、大きな成功の年となった2016年、グラフィソフトジャパンを信頼していただき、弊社製品をご愛顧いただいたお客様とパートナー様にお礼を申し上げます。2017年も、最高のBIM製品やサービスをご提供できるよう最善の努力を続けてまいります。
よいお年を! Happy New Year! Boldog Új Esztendőt!
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