とは言うものの、建築家にとって仕事量の増加を意味し、また正直に言って、建築家が好む仕事内容ではありません。建築を仕事と選んだ人は、何時間も何日も単純な計算に明け暮れることではなく、人々の要求への理解、空間のデザイン、建材の選択など、創造的な仕事を夢に見ていたはずです。しかし幸いにも、1930年代にフォン・ノイマン(ハンガリー出身)がコンピュータを発明し、それ以降、時間がかかる煩雑な仕事を、人間の代わりとして高性能な機械が行う事を期待しています。そして無論、CASBEEに対しても同じように期待しているでしょう。
具体的に言うと、課題は計算することではありません。計算することは、既に無償のエクセルシートが配布され、計算式も用意されています。実際には、計算の基準となるデータに課題があり、このデータには、床面積や断熱性など、実際の建物、そしてBIMモデルの属性が含まれています。他には、周辺環境からの騒音量、室内の居心地、また地域に対する建物の積極的な影響度など、建物形状に関係していない項目も含まれているので、別途入力する必要があります。弊社の最終的な目標は、建物モデルから生成できるデータは「全て」BIMモデルから自動的に計算できるようにすることです。したがってBIMソフトユーザーにとってさらに利益が増える、つまりBIM天秤の重りがまた増えることになります。残念ながら、公式規定は今年の6月または7月ごろになると思われますが、一部のBIMソフトが新しい基準を7月からすぐに対応できるのか興味深いところです。また、データがArchiCADのBIMモデルに入力されていたとしても、ArchiCADファイルから必要なデータを抽出できるアドオンを準備するまでには時間がかかります。しかし、既存そして新規のArchiCADユーザー皆様にお約束したいのは、必要な事が把握でき次第、この機能の開発を最優先事項の一つとする事です。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。