これはBIMのブログで、建築、ソフトウェア、その他専門的なことを扱っていますので、相応しくないかもしれませんが、ワールドカップにおける日本の素晴らしい勝利について喜びを隠せません。素晴らしいプレイでした!この勢いに乗れば、いいところまで行けるでしょう。行けると信じています!
勝利を祝うために、簡単なツイッターゲームを行うことにしました。参加いただければ ArchiCAD Solo が賞品ですので、ぜひ GraphiOsaka ツイッターサイトをご覧下さい!
日本、頑張って!
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最近次の様な会話をする事が多くなっています。「それにしても、なぜグラフィソフト社は図面に対して積極的なのですか?図面は紙を使用していた古い時代の遺産で、過ぎ去っていく傾向にあり、コンピューターテクノロジーが成長しても刷新されない2D作図ソフトウェアによって寿命がほんの少し延長されているだけではないでしょうか?今は、BIMの時代であり、過ぎ去りつつある2D作図の世界は古い世代のCADソフトウェアに任せて、3Dモデルに集中するべきです!」
確かに、3Dモデルがデザイン意図のコミュニケーションの中で直接利用されている事例がどんどん増えています。コンサルタントとの擦り合わせ会議、建設現場での複雑な細部、施主プレゼンテーションなどで、BIMソフトウェアを使用している建築家が印刷した図面の必要がないと感じる事も多くなっています。その代わりに3Dモデルを直接使用して、アイディアについて説明や検討もしています。そもそも、図面はコミュニケーションの手段であり、それ自体は目的ではなく、重要なのは建物です。建築図面は、建設過程において他の全ての参加者が建築家のアイディアを確実に伝えるために発明されたものです。他のものがこの役割を満たす事ができれば、図面はなくなるはずです。
けれども、そこまで実現しているでしょうか?あるいは、論理的に近づいているでしょうか?「もはや図面と呼ばれる古い考え方のものは気にしないで、輝かしい図面のないペーパーレスな未来に集中しましょう!図面が必要なら、古い2D CADを使用してください」と大胆に言えるでしょうか?一部の競合製品はこのソリューションに傾倒しているようですが、弊社はそのようには考えていません。その理由をご説明する前に、他の業界について少し考えてみましょう。
まず、個人的にハイブリッド車テクノロジーに関する論議は不思議であると思っていました。結局のところ、全ての人がこれは解決策でないと知っており、ゆくゆくは自動車を実際にクリーンで完全に電気に切り替える必要があります。このテクノロジーは非常に進んでおり、一部は商業利用に準備が整っています。なぜ自動車業界は何千億円も投資して、恐ろしく複雑で高価で、色々な意味で実際的でなく、数年後には間違いなく過去のものとなるハイブリッドテクノロジーを搭載した新しい自動車クラスを作成するのでしょうか?この投資は本当のソリューションの開発に費やすべきではないでしょうか?内燃機関エンジンのような100年続く様な技術です。
しかし、技術開発が直線的である事はほとんどありません。自動車産業でも他の産業でも、パラダイムの変化は難しいと言われており、その主な理由は機械(あるいはソフトウェア)の難しさではなく、その周囲のインフラです。電気自動車の場合、バッテリーの取り替えや充電できる「電気スタンド」がなかったり、事故や故障の場合に修理するために十分整えられた修理工場がない、そして成熟したビジネス環境、細かい点で新しいテクノロジーをサポートする準備の出来ている企業がないと言った事が上げられます。ドライバーの「心と思い」も同様に準備ができていません。ガソリンの匂い、旧式の車の低い回転音に愛着を感じ、電気エンジンの未来的な音に直感的に嫌悪感を抱き、実体のない電気に頼る事を恐れるのです。ですから、ハイブリッド車は新しい時代への完璧な布石なのです。電気エンジンへの依存は徐々に大きくなり、ガソリンスタンドでもバッテリーの充電が可能になり、アクセサリーやサービスを提供する会社も増え、電気エンジンの鋭い音への違和感が無くなるような布石がなければ、パラダイムシフトは決して起きないでしょう。
BIMについても同じ様な現象が起きてきます。図面ベースの社会を完全に置き換える可能性を秘めたテクノロジーは既に存在しています。しかし、その周辺環境は、ほど遠い状態です。
そのひとつは、技術的な環境です。ポータブルコンピューターは建設現場で大規模なモデルを処理できるほど高速になり(会社でのスピードにもまだまだ満足していません)、ネットワークも大量のデータを転送できる速度になり、重要な点として、そして認めなければならない点として、BIM開発会社もソフトウェアの調整を行わなければその日はこないでしょう。
もうひとつは、「意識」の欠如は最も重要かもしれません。建築家がディスク上の3Dモデルを現場に持ってきて「これが作りたい」と言えるようになるまでには、大量の学習、思考の劇的な変化が必要でしょう。ただし、私が一番の障害と思っているのは、施主、建築家、コンサルタント、施工会社間のビジネス取引の基礎となっている法的な環境です。参加者間で責任を細分化しているこの環境は、数百年かけて進化してきており、間違いなく2次元図面に基づいています。全体的に受け入れられ、法的に拘束力があり、検査可能で、信頼性の高いデータ形式は何でしょうか?2Dの紙上図面と同じように簡単に読め、保存でき、確認できるものは何でしょうか?これを定義することは、想像以上に難しく、時間がかかり、重要な点として、段階的なプロセスです。
ですから、私の予測として図面はもうしばらく残り、今後、目にする変化は3Dの世界に勇気を持って飛び込むというよりは、ハイブリッド車の様な流れになるでしょう。3Dモデルの使用は徐々に増加していくでしょう。そして、古き良き「音のでる」2D図面と平行して進んでいくでしょう。ただし、同時に、2Dの詳細、断面の切り出し、一覧表の作成を徐々に減らし、同等の3Dの「ライブ切り出し」などデータを効率よく使用する必要があります。同時に、BIMモデルのおかげで、モデルから直接生成され不整合もおのずと削減されるので、図面の品質も比べ物にならないほど向上するでしょう。しかし、現状を直視し、認める必要があります。未来はもう来ているのです。
まさに「ハイブリッドBIMテクノロジー」と言ってもいいでしょうか?
マスモデルを作成するには、様々な3Dモデラーソフトウェアを使用します。最も良い例はSketchUpで、その名前の通り3次元スケッチを作成するには簡単操作で楽しいツールです。また、BIMソフトウェア内でそれらの3Dモデラーソフトウェアを使用してマスモデルを作成する事もできます。
ArchiCADでは、ゾーンツールを使用し、必要に応じてソリッド編集で切り取る事をお勧めします。さらに、スラブ、壁、メッシュを使用する事もできます。
しかし、最初は「ねんどモデル」で始めて、途中で「スチレンボードモデル」に変える事はできないのでしょうか?このようなマスモデルをBIMソフトウェアで処理して、マスモデルからBIMモデルにインテリジェントに変換する事は不可能ではありませんが、この方法には常に問題が発生します。予め申し上げるとこのような変換が完璧になる事はありません。「属性のない」モデルにインテリジェンスを追加する事は非常に難しいのです。このオブジェクトは短い壁でしょうか、変則的な柱でしょうか?これは屋根でしょうか、傾斜した壁でしょうか?変換アルゴリズムで、学習予測はできますが、後処理として、結果を確認して問題を修正する必要があります。次に、さらに深刻な問題は精度です。SketchUpのような専用の3Dモデラーソフトウェア(あるいは他の3Dモデリングツール)は、BIMソフトウェアよりも精度が低いのはこれからも変わらないでしょう。このようなデータを使用してさらに細部を追加すると、詳細設計や設計図書の段階で大きな問題となる可能性があります。1mと思っていたものが0.999mとなっていたりするのです。実験した事のある人なら分かる事ですが、モデルがさらに複雑になってから、このような些細で隠れた相違点を修正する事は非常に大変です。データ変換の際に、最初からこのような相違点が分かって修正するとしても、ArchiCADで(そしてその際は正確です!)同じモデルを最初から作り直した方がずっと簡単であるという事が分かるでしょう。
以上の様な結果から、データを変換して編集する事に労力を費やすよりは、マスモデルとBIMモデルを別々にし(同じファイル内にあってもかまいません)、参照モデルとして使用する事を推奨します。つまり、マスモデルをビジュアル的な参照に使用して、BIMモデルの作成(あるいは再作成)を迅速に行う事ができます。このプロセスはマスモデル特有のものではないので(構造や設備モデルでも同様で、比較編集プロセスが採用されています)、今後、参照モデルと比較してBIMモデルを調整するためのツールをご用意して、このプロセスをさらに簡単にしたいと思います。
しかし、ここで別の質問があります。どの時点でBIMモデルを作成するべきでしょうか?早ければ早いほどいいと考えます。事実、さらに話を進めると、最初からBIMモデルを作成する事を推奨します。その理由は明解です。第一の理由は、BIMモデルを作成することはマスモデルを作成する事より必ずしも難しいわけではないからです。ArchiCADでは、「スチレンボードモデル」を迅速に作成するための適切なツールがあり、「ねんどモデル」と違い、デザインプロセス全体で利用できます。第二の理由として、そしてさらに重要な点としてBIMモデルではデザインの様々な分析を行う事ができ、その後の進め方に関する貴重な洞察を得る事ができます。
はっきり言えることは、デザインのためのBIMモデルを初期の段階で作成すれば、別のマスモデルの必要性はほとんどの場合疑問視されると言えるでしょう。確かに、BIMモデルはマスモデルを作成するよりも様々な目的で役立ちます。1つ可能性がある論点は、マスモデルの作成と編集は簡単でなければならないという事です。私たちは、これを更に進化させていきたいと思っており、モデリングを単純で簡単、そして楽しいものにする事がプロダクトロードマップの中心だと考えています。弊社のビジョンはこの2つのモデルを徐々に1つに結合する事です。1:200と1:50の設計図書は同じモデルの異なるビューなので、別のモデルが必要ないのと同じです。なぜボリュームスタディの際だけ別のモデルが必要なのでしょうか?ビルディングインフォメーションモデル(今回は正確な名前で呼びましょう)の別の見方ではないのでしょうか?個人的にも、これは建築モデリングに関する弊社のビジョンに最適と思います。
最後に、以下の事を皆さんに推奨します:
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* 更に、BIM モデルがあれば、このような物理モデルや模型(スチレンボードモデル)を作成することも簡単になります。
三月も終わりました。弊社にとってはまだ年初ですが(グラフィソフト社は12月が年度末です)、グラフィソフトジャパンの新商品である、ArchiCAD 13 Soloの売り上げに対する評価を行う良い時期です。ArchiCAD 13 Soloは順調であり、さらには小規模設計会社には好評です。今年、日本でBIMへ移行した会社のほとんどはArchiCAD Soloを選んだと確信できる理由があります。これは弊社が今まで考えてきた、「BIMはゼネコンと大手設計事務所のためだけの贅沢品ではなく、小規模設計事務所にも新しいテクノロジーの需要が必ずある」という信念を裏付けるものです。
最近よく耳にするのは、「限定500本サプライズ価格キャンペーンがいつまで続くのか」という質問です。お客様がいつ購入していただけるかにかかっているので、予測は難しいのですが、その勢いが加速しているのは確かです。残りわずかになった際は、またご報告したいと思います。
とは言うものの、建築家にとって仕事量の増加を意味し、また正直に言って、建築家が好む仕事内容ではありません。建築を仕事と選んだ人は、何時間も何日も単純な計算に明け暮れることではなく、人々の要求への理解、空間のデザイン、建材の選択など、創造的な仕事を夢に見ていたはずです。しかし幸いにも、1930年代にフォン・ノイマン(ハンガリー出身)がコンピュータを発明し、それ以降、時間がかかる煩雑な仕事を、人間の代わりとして高性能な機械が行う事を期待しています。そして無論、CASBEEに対しても同じように期待しているでしょう。
具体的に言うと、課題は計算することではありません。計算することは、既に無償のエクセルシートが配布され、計算式も用意されています。実際には、計算の基準となるデータに課題があり、このデータには、床面積や断熱性など、実際の建物、そしてBIMモデルの属性が含まれています。他には、周辺環境からの騒音量、室内の居心地、また地域に対する建物の積極的な影響度など、建物形状に関係していない項目も含まれているので、別途入力する必要があります。弊社の最終的な目標は、建物モデルから生成できるデータは「全て」BIMモデルから自動的に計算できるようにすることです。したがってBIMソフトユーザーにとってさらに利益が増える、つまりBIM天秤の重りがまた増えることになります。残念ながら、公式規定は今年の6月または7月ごろになると思われますが、一部のBIMソフトが新しい基準を7月からすぐに対応できるのか興味深いところです。また、データがArchiCADのBIMモデルに入力されていたとしても、ArchiCADファイルから必要なデータを抽出できるアドオンを準備するまでには時間がかかります。しかし、既存そして新規のArchiCADユーザー皆様にお約束したいのは、必要な事が把握でき次第、この機能の開発を最優先事項の一つとする事です。
しかし、BIMの真価は受動的にモデルの確認を行う事だけではなく(モデルを初めから作り直さなくて良いのはもとより)、自由に設計検討しつつ法的側面も継続的に管理できることにあります。そのためにはBIMモデルで直接行える確認/検討機能、つまり弊社の場合ArchiCAD上のアドオンが必要です。これを達成するには生活産業研究所と密接に開発を行うことが不可欠でした。先日、二社の業務提携が正式に発表されましたが、以前から共同開発を行っていましたので、同時に最初の製品を発表しました。「Shadow Planner」というアドオンで、日影計算の重要な部分をArchiCAD上で実行できます。さらに、生活産業研究所の好意により、このアプリケーションはArchiCADユーザーに(もちろんSoloユーザーにも)無償で提供されます*。
しかしこれで終わる事はありません。弊社の目標は全ての日影計算を、そしてさらに大きな発想としては、全ての法規確認をArchiCADのBIMモデルで自由に行えるようにすることです。これもまた、BIMの理想と言えます。BIMモデルを一度作成すれば他の必要な作業が自動的に行われます。このような機能が増えてくれば、「BIM天秤」の右側がさらに重くなることになります。